【映画三行コメント】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ


賛否両論ある様ですが、私にとっては傑作でした。特に前半の画づくりは、映画の文法をかなりしっかりと押さえていて、目が離せません。救いや自由についてのメッセージ性が高く、共感することでその後の展開を受け入れやすくなります。

物語が進むにつれ、主人公(アーサー)と別人格(と言われている)ジョーカーとが複雑に絡み合い、妄想と現実との境目は更に曖昧になります。ラストシーンは理解が難しいものでしたが、帰宅後、前作を再視聴、再解釈することで受け入れることが出来ました。

空前のヒットをした前作でしたが、アメコミ原作ものとしての難解さはほぼ限界にあった様で、それをアクションすら飛ばして恋愛というテーマで上書きした今作には面白さを感じてもらいにくかったのだと想像します。

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