ダンスを見に長野県茅野市へ行ってきました。
茅野市民館、なかなか素敵な建物です。
日帰りにはちょっと遠かったですが、素敵な催しでした。
踊りは平山素子さん、踊りの天才ですね。
彼女を知るまで私はダンスにはほとんど興味がありませんでしたが、彼女をきっかけに色々と見る様になりました。
しかしどれだけ見ても彼女を超えるものに出会うことは出来ず、ダンスについては彼女だけを見ることにしています。
それにしても長野県で一日だけ行うには勿体ない作品でした。
作品は最奥にピアノ、その手前に幕、更に手前に平山素子さんというシーンから始まります。
幕に映像が映される間、平山素子さんは静止し、ライトもあたっていません。
この幕に映し出される映像がまず素晴らしい。
ここのところ音楽のライブイベントも少なくなかなか見ることが出来ませんが、これだけの映像を流せるアーティストはそんなに多くないです。
映像が終わると、今度は平山さんが幕の後ろに移動します。幕には大きな鏡の縁と思われる映像が映し出されます。
奥で踊る平山素子さんがぼんやりと浮かび上がり、幕にはシルエットが、そして1階客席の壁にはその影が映っています。
この頃には、この作品を見ることが出来たことの感動がこみ上げてきます。
FACEBOOKで少しだけ動画を見ることが出来ます(2021.11.5現在)
おそらく100人以下しか鑑賞していないこの空間、このうえない贅沢を感じます。
彼女自身が、FACEBOOKにて、出演者でありながら非常に贅沢な時間と書いていました。彼女にとっては、あれほどに密度の高い舞台を支配していることが贅沢と感じられたのかもしれません。
その後、スクリーンには蝶や、数字が写り、これが福井真菜さんの奏でるラヴェルにあわせて舞ったり、雨の様にこぼれ落ちていきます。
音に合わせて変化するようプログラムされているか、余程緻密に作られた映像だと思います。
鏡に対峙する少女と女性、素晴らしい物語にあっという間に時間が過ぎていきました。
あーまた見たい。
11月6日まで動画配信されています。チケットはこちら
最後は、展示されていた国宝のレプリカとパチリ。