軽井沢ニューアートミュージアムで開催されている「小松美羽展~祈り 」に足を運んだ。
ポスターには書かれていない様だが、大回顧展という位置付けらしい。
前回足を運んだのは、紀尾井カンファレンスで開催された「神獣~エリア21~」だったのだが、ライブペイントを行う彼女の姿には魅了されたものの、作品自体は今一つピンとこず、それ以来やや興味を失っていたため、久しぶりの作品鑑賞となった。
感想をひと言で述べるなら、素晴らしいの一言に尽きる圧巻の大回顧展だった。
どんなに偉大な作家の作品にも自分に合う合わないがあるのもだが、小松美羽さんの作品はその多くが私の胸を打つ。
彼女の代表作と言われている「四十九日」。キャリアとして封印するために原版を裁ったそうである。
デヴィッド・ボウイでさえ、過去の作品を封印するまでに何十年もかかったのに(結局封印しませんでしたが)、小松美羽さんはこの若さで封印なんて、すごい。
私はいつも、仕事でも芸術でも、あるいはお祭りなどの地域活動などにおいても、すばらしい成果を上げる方は、その事にしっかり時間を掛けて考え行動していると思っている。
そして、彼女の作品を鑑賞する時、常識を越えるレベルで芸術に取り組んでいる姿に自然と思いを馳せることになる。
2017年のブログでも書いていたのだが、彼女と同時代に生きていることに喜びを感じる。
音楽で言えば、私にとってはペットショップボーイズが活動している事と同じレベルの喜びだ。
偉大な芸術家の成長に立ち合うことが出来るのは、本当に幸せなことである。
これからは、ひとつの作品から受ける印象に一喜一憂すること無く、黙って応援させて頂きたいと思います。
出掛けた日は丁度在廊日だった様で、ずうずうしくサインを頂いてしまいました。
次回在廊日は9月22日(ラストチャンス)の様です。
是非皆さん足を運んでみて下さい。