少し前の話になるが、国立新美術館で開催中の安藤忠雄展に出掛けた。
最近出掛けた展覧会の中で、最もクオリティが高い展覧会だった。
手間もお金もかなりかかっている。
代表作である「光の教会」を会場内に作ってしまうなど、ちょっと考えられない内容だ。
すばらしい。
ここまでくると開館10周年という節目に国がカネに糸目をつけず開催した展覧会だという印象を持ってしまいそうになるが、例えば展示素材の作成や取りまとめの緻密さや、図録すべてに安藤忠雄氏本人の直筆イラストが付属する点など思いの丈もたっぷり詰まっていた。
「人間がひと手間掛けることで、自然の魅力をより一層伝わりやすくする」安藤氏が一貫してこだわってきた建築に掛ける思いが良く伝わる非常に良い展覧会だった。
これから紹介された建築に足を運んでみたいと思う。
島全体が氏の建築といった佇まいの直島はジオラマまでありました。