5ピースのロックバンドらしいのだが、楽曲からはそんな感じを受けなかった。
むしろ押し殺し気味でエモーションナルなボーカルを中心にして少人数でバンドが構成されている感じ。
イントロ部分などで自己主張が強く派手なサウンドを聴かされると、つまりバンドっぽいサウンドを聴かされると、おや?といった気分になってしまう。
そのため、そのまま楽曲に流れこんでしまっている曲では、残念な雰囲気がただよいます。
後半に多いどちらかと言えばややアンビエントな味わいの楽曲、気怠さを孕んだボーカルの後ろで控え目に鳴る音の潰れまくったギターがフィーチャーされている曲はかなりのマイフェイバリット。
オアシスのノエル・ギャラガーがオープニング・アクトを依頼したこともあるらしい。
1曲目も良いけど、後半の雰囲気でアルバム全体がまとまっていたら、かなりの名盤になっていたのではないだろうか。