【不動産のヒント】「あそこの空き地、買えますか」 という質問について


弊社ではよく、「あそこの空き地、買えますか」 という質問を頂きます。

同じような疑問をお持ちの方も多いと思いますので、今回は記事にしてみます。ご興味ございましたらぜひご一読くださいませ。

さて、空き地や社会問題となっている空き家など、一見未利用と思われる不動産はとても多いものです。

弊社から徒歩5分圏内でも少なく見ても50位はありそうです。

以前は空き地や空き家の所有者を謄本で調べ、ダイレクトメールを送る作業など行っておりましたが、なかなかご売却へとお進み頂ける方は少ないものでした。

仲間の不動産業者では月に1000通ほど送っている様ですが、それでも売却へ至るのは年に3件ほどの様です。

そのため、そもそも売却中ではない不動産を購入できる可能性は非常に低いとお考えください

しかし可能性はゼロではありません

時には、売却しても良いとご返答頂けるオーナーもいらっしゃいます。

しかしその様な場合であっても、安く購入できることは少ないです。

相手が「もともと売ろうと考えていなかったものを買おうとしているのだから当たり前」と、お考えください。

最近ではインターネット等で様々な情報を取得できますし、利用しない不動産を保有し続けていられるオーナーはお金にもそれほど困っていないものだからです。

さて、それでは少し相場より高めでも良いから、どうしてもあの土地がほしいとお考えの方は、以下お読みくださいませ

さて、あなたが気になっているその土地は広い土地の一部ではありませんか?
残念ながらこのような取引はほぼ可能性がないとお考えください。

というのは、実際に広い土地の売却を行う際には、土地全体に対してもっとも良い区割りを考えるものだからです。
一部を売却するとしても、全体像を描いて計画に支障がないかを確認いたします。
そのうえ、最適な区割りは売却時の景気や人気などによって面積などの条件が変わってしまうため、事前に確定させることが困難になります。

2分割程度の土地であっても、左右に綺麗に2つに分けることができ、各土地の間口が8m以上取れるなら少し可能性があります。

しかし、ひとつは道路に面した土地(整形地)、もうひとつは通路の奥にできた土地(路地状敷地、旗竿地)となってしまうような時、整形地を買うにはさらに金額を上積みしなくてはなりません。

また土地を分割するには、測量や分筆の費用もかかるため、そういった経費も上乗せされることでしょう。

以上のことから、広い土地の一部のみ売却して頂くことは難しいことがお分かり頂けることでしょう。

それでは次に、気になっている土地がすでに更地となっている方、そんな時も、購入できる可能性は低いです。

というのも、更地にしてきちんと管理しているオーナーは不動産への関心が高く、知識も多いものだからです。売却するつもりなら、すでにそうしていたはずです。

また更地にしたり、雑草を駆除したりする際に、依頼した業者から売却を持ち掛けられたりしていることも少なくありません。そもそも、不動産業者や建設会社に任せて利用方法が決まったから、更地にしたということも多いでしょう。

広い土地や、更地など、誰が見ても検討しやすい土地というものは、殆どの場合、売却の話を持ちかけても先に進むことはありません。

狙うとすれば、空き家かもしれません。

さて、空き家を探すコツですが、一般的なところではポストを確認することがよろしいでしょう。
郵便物が溢れていたり、投函できない様テープが張ってあれば空き家の可能性が高いです。

ただしその様な物件の場合、売却物件を求める業者が既にアタックしていたり、法務局で謄本から所有者を見つけ書面を郵送したりなどしていると思いますので、ライバルも多そうです。
特に今の様に物件の少ない上尾市の状況を考えますと各社必死なことでしょう。

お散歩などなさる方であれば、気になる空き家のお隣の方が外に出ている際などに声をかけてみるとか、夜などいつも電気がついていない家に気づけるなど、業者には見つけることの出来ないお探しも出来るでしょう。
そういった草の根的な情報が、良い売買交渉へと結びつくことはございます。なかには「売ってしまうか」と言っていたなんて情報を入手できる事もあり、そんな時はまたとないチャンスです

お散歩などの際、できるだけ歩いたことのない道、あるきにくい道などをお選び頂くと良さそうですね。

上記お読み頂けまして、少し高くてもご購入なさりたい物件、そして購入できそうな物件が見つかりましたら、是非お声掛けくださいませ。迅速に対応させて頂きます。

以上、ご参考となりましたら幸いです。